神戸朝高創立70周年記念公開授業

4月27日(土)、本校にて、創立70周年記念公開授業が行われました。
大型連休の初日ということで参加人数が心配されましたが、80名を越える日本の方々(市・県・国会議員や地域、教育関係者、現役大学生・大学院生、懇意にしていただいている団体や個人の方々)が参加してくださいました。
全体参加者ミーティングのあと、日本語や国語(朝鮮語)、社会、世界史、音楽、数学などの公開授業が行われました。

次いで行われた祝賀宴では、日朝友好兵庫県民の会・宮本博美幹事長、神戸市外国語大学・杉山精一准教授よりあいさつを賜りました。
本校が所在する神戸市垂水区において、神戸朝高を支える活動にいつもご尽力いただいている高橋秀典さんの乾杯のご発声により始まった会食・歓談では、本校オモニ会より特製オードブルがふるまわれ、、朝鮮舞踊部・吹奏楽部生徒による歓迎公演もおこなわれました。
また地元垂水区上高丸ふれあいまちづくり協議会の委員長をはじめ多くの方々から授業や生徒の公演を観覧されての感想や心温まる応援スピーチをいただきました。
本校70周年記念イベントの幕開けとなった今回の公開授業。
華々しいスタートになりました。
神戸市政施行130年の年、2019年。今年も本校は、「多文化共生社会」をつくるために尽力してまいります。

 

 

以下、参加された方の感想です。

 

「日本語とハングルの授業それぞれ参加させていただきました。2ケ国語を使いこなす語学力に驚きました。(大学生)」

 

「生徒の皆さん、先生方が一生懸命学問に取り組んでおられ、感激しました。私は民族教育の大切さを常々思っており、また教育は平等でなければならないとの思いです。朝鮮学校に対する助成も「平等」でなければならないと思っております。差別してはいけないと思います。(地域住民)」


「ICT利用、わかりやすい内容。先生と生徒の近さ、すばらしかったです。(教育関係者)」


「ほぼすべての授業が朝鮮語で行われており、民族的アイデンティティを守ろうとする姿勢を感じることができてよかった。生徒たちは教室を知らない私を案内してくれ、授業中は積極的に発言している姿も見られた。人として成熟している印象を持った。(大学教授)」


「生徒自身が言葉を詰まらせて訴えた朝鮮学校が置かれている現状について胸が締め付けられる思いがした。今回の行事中で、何度も聞かれた「いわれのない」差別、嫌がらせという言葉だが、彼らを見ていてどれほどこの言葉が彼らを傷つけているのかと思うととても苦しかった。(大学教授)」